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2016年 盛夏 [伊勢志摩サミットと日本の国際集客コンテンツ]

伊勢志摩サミットと日本の国際集客コンテンツ

ご挨拶

五月二十七,二十八の二日間で開催された伊勢志摩サミット(先進国首脳会議)は、厳重な警備の元、心配されたテロなども発生せずに無事終了いたしました。

開催地の伊勢志摩の風光明媚な景観が海外のメディアで紹介されたことは、過去の開催地、洞爺湖、沖縄に続き、日本の観光振興においても大きな意義があったように思います。

今回の会場である志摩観光ホテルは、天皇陛下が過去五回も宿泊されており、食事やサービスの質はもちろん、要人の警護という点でも優れていました。また、レストランの総料理長の樋口宏江さんが女性であることも、今回のサミットのテーマの一つであり、また安倍政権の推進する「女性が輝く社会の実現」を意識した会場の選択の結果であったと思います。

各国首脳と関係者に提供されたワーキング・ディナー、ランチ(会議での食事の為、晩餐会とは言わない)では、鮑、伊勢海老、松阪牛、伊賀牛など地元の素材を使ったフレンチが提供されました。もちろん日本の食材の豊富さ、日本のフレンチのレベルの高さを大いにアピールできたことも素晴らしいのですが、今後はこのような世界の要人の集まる公式の会食の場において是非、本格的な和食を提供し世界に知らしめて頂きたいと思います。二〇一三年に和食が世界無形文化遺産としてユネスコに登録されたのですが、それで目的が達成されたかのようで、何のためにその活動を行ってきたのか、それ以降の国や関係団体の動きが見えてきません。日本での最高のおもてなしの場である宮中の晩餐会においても、提供される料理はフレンチと決まっているようです。国が海外に向けて日本の食文化の素晴らしさを世界にアピールする姿勢をもっと前面に出していくことが望ましいと思います。

この数年、弊社のインバウンド事業の活動や、 NP0法人日本ハラール協会の活動を見て、行政や関係団体から講演を依頼されることが増えてきました。本年度も、(一社)日本ホテル協会、(一社)全国日本調理技能士会連合会からの要請で講師を拝命致しました。その際に和食のハラール化、グローバル化によって、外食産業、食材、調味料会社の海外進出などに大きなチャンスが出てくるということ、そして国や行政の公式行事などでは、できるだけ会食には和食を提供することの重要性について述べさせて頂きました。

和食、地震・津波対策、原発、高齢化対策や施設…日本には留学生やビジネスマン、政府関係者にとっても学ぶべき点や視察・研修すべき施設などが数多くあります。安倍内閣の訪日外国人増大の新たな数値目標である「二〇二〇年までに四千万人」を達成する為には従前の物見遊山の観光資源だけでは不可能です。社会人の研修などの学びのコンテンツをプログラム化して海外に向け提案していくことが目標達成の鍵になるのではないでしょうか。

弊社では今年四月より、PHP研究所との共同事業として、海外のビジネスマンを対象とした松下幸之助の経営思想を学ぶ研修プログラムを発表致しました。今後も日本独自の優れた集客コンテンツを造成し、わかりやすく海外に紹介して訪日客の増大に寄与していきたいと思います。

暑さ厳しい折、ご自愛頂き御事業がご発展されますことを祈念いたします。

平成二十八年 盛夏

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司