ニュース / メディア情報

2009年 師走 [日本人の劣化と世界情勢]

日本人の劣化と世界情勢

依然として日本経済は、厳しい状況が続いております。もちろん世界経済全体が厳しい環境下にあるのですが、インドや中国、イスラム社会の経済的台頭の相対的結果として、日本や欧米の経済の沈滞があるという面は否めません。今後長期的に、この傾向は顕著になっていくでしょう。

私は、むしろ経済の停滞以上に「日本人の劣化」が大きな問題であると考えています。現在の日本の自殺者は年間三万四千人を超え、常に世界の上位に位置しています。精神面では、若者だけでなく一般社会人も「切れやすく」なり、また小中学生も集中力や忍耐力がない為、授業中の一時間が座っていることのできない生徒が増えています。肉体面では、骨粗鬆症のためか、簡単に骨折する子供や大人が増えてきています。経済面では、自己破産者は昨年二十四万人を越えてしまいました。健康面では、糖尿、肥満、高血圧の成人数は年々増加の一途であります。小中学生でも、疲れやすいとか、肩がこりやすいという生徒が年々増加しています。

自殺した者の、おもな原因は、経済的な不安、そして健康に関する不安と絶望のようです。これらの原因を政治の不毛だけに求めてみても無理があります。

一言で言い切ってしまえば「日本人の劣化」ということになるのではないでしょうか。肉体的にも精神的にも知能的にも、日本人はこの二十年~三十年くらいの間に脆弱になったと思わざるを得ません。

これからは、世界で常に優位を保ちうる日本人の強さを国民レベルで高めていくことが必要です。この点について、政治、経済、教育、宗教などあらゆる分野の方々が共有する価値観と目標設定が望まれます。また、学校、地域社会、職場などあらゆる領域の人々がこの点に問題意識を持つようになる必要があります。

アメリカでは、オバマ政権が発足し十ヶ月が経過しました。オバマ大統領が就任演説の際、JFケネディの言葉を引用して、「国から何をしてもらうかではなく、自分がこの国に対して何ができるかが重要だ・・・」と国民に厳しさを求めたのに対し、鳩山首相は、国民に与えることばかりを言いすぎているように思います。

現状の日本人にとって重要なことは、自らが精神的にも肉体的にも強くなることであります。この事のみが、インドや中国の躍進が続く中、日本が国際的な優位性を高め、再生・再建につながっている道だと信じています。

個人が、国や会社に頼り過ぎず、個人がどれだけのことが貢献できるかによって、周囲から自分が尊敬されるという社会にしていかなければなりません。どのような方法でもいいから、「稼いだものが勝ち」という金儲け至上主義の蔓延は、マスコミも大いに反省しなければなりません。

国際的な視野に立って、これからの日本のあり方を考える意味でも、アジアの大国、インド、中国やイスラム諸国を訪問され、理解を深めることをお勧めいたします。

来る年が、我々にとって、そして後世の日本にとって、確かな実りある一年でありますよう祈念いたします。

平成二十一年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2008年 師走 [リーマンショックと弊社創業30周年の現状]

リーマンショックと弊社創業30周年の現状

年末の御挨拶の時期がやってまいりました。本年も変わらぬご愛顧をいただきましたことを心より御礼申し上げます。

さて、平成二十一年七月をもって、弊社は創業三十年を迎えるに至りました。この間、様々な紆余曲折があり、また幾多の経済環境や社会情勢の変化を超えてまいりました。これも一重に、長年ご支持ご愛顧いただいてきましたお得意様のお陰と、心より感謝致しております。

大きな節目の年を迎え「来年は大きな飛躍を・・・!」という強い思いがある一方、世界経済の混沌とした中で「着実に耐えて、生き延びていかなければ・・・」という恐怖にも似た危機感も交錯し、複雑な思いを抱きつつ年末を迎えております。

経済面、特に経営手法などにおきましても、私自身大きく方向転換を意識するようになりました。アメリカを支えてきたGMやフォード、クライスラーの失墜、シティバンクやリーマンブラザーズの破綻などは、歴史的な転換期の訪れを十分に示唆しております。経営判断の絶対軸が「最大利益」や「株主配当」一辺倒の経営は、いつか破綻に至らしめるということでしょうか。政治的には、アメリカ初の黒人大統領が誕生した必然と同様に、この日本においても長年継承されていた体制などが見直される時期に来ているように思われます。

日々忙殺されている只中の十一月二十三日に島根県の足立美術館に六年ぶり五回目の訪問をしてまいりました。改めて横山大観氏のすごさを再確認しました。特に「中秋之月」という作品に心を打たれ、日本人としての美意識や感性をこの上なく高め、満たしてくれました。 同美術館は、日本一といわれる日本庭園でも有名ですが、ちょうど紅葉のもっとも美しい時期に来ることができ、庭と借景の山々のあざやかな彩りに大いに心を洗い清められました。若い頃から敬愛しているシャガールなどの洋画ももちろんすばらしいのですが、日本画をはじめ、日本の芸術には再認識しなければならないすばらしいものが数多くあることを思い知らされた気がいたします。

弊社、関連会社の新規事業「イルミネーション工房」をスタートさせ六年目になりました。年々事業は発展しており、テレビや新聞などマスコミに御紹介いただく機会も多くなってきました。この三年くらいは、十月後半から十二月にかけて特に多忙を極めており、皆様への年末のご挨拶もままならない状況であり、ご無礼をお許しいただきたく存じます。

テレビ番組内でもコメントさせていただきました、「施設や組織や地域を活性化する光の空間演出家」を天命として、これからもご縁のあるお客様に価値のある演出を提供してゆく所存です。

比較的暖かいこの頃ですが、年末から年始にかけ大型の寒波が来るということです。またインフルエンザの流行も危惧されております。くれぐれもご自愛頂き、平安な年末年始をお過ごし下さいますようご祈念致しております。

平成二十年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2007年 師走 [弊社業務内容の変革]

弊社業務内容の変革

企業の社会的責任(CSR)や法令順守(コンプライアンス)が今ほど問題になった年は、これまでになかったのではないでしょうか。問題の発生している企業は、いずれも各業界の名門や老舗といわれる上場企業やブランド力のある企業ばかりです。いったい日本の企業はどうなってきたのでしょうか。

アメリカで発達した近代経営の手法、システム、考え方が日本の企業経営にも多く導入されてきました。その結果、生産性の向上など多くの成果が在るものの、企業経営者にも、労働者にも負の面の意識変化が出てきたように思われます。各企業は、いくら時代が変わろうとも守るべき創業の理念や経営のポリシーをもう一度見つめ直さなければならない時期なのでしょうか。また併せて時代とともに事業内容、サービス内容、製品の内容などを大胆に変革していかなければなりません。保持すべき伝統と変革のバランスが企業経営の鍵になるのではないかと思います。

旅行業界におきましては、長年「キャリアー」と呼ばれる運輸機関(鉄道会社・航空会社・船会社など)の代理店として、広く国民の旅行やビジネスの為の切符類の予約・流通システムを担って参りましたが、インターネットによる予約システムの普及や「チケットレス」により、それらの業務は「業」としては既に成立しなくなってきております。また旅行代理店にとりましてはいずれ時を待たずして、パッケージツアーなどの取次ぎなども切符類と同様に我々の仕事ではなくなっていくでしょう。時代の変化の中で流通や販売方法が変革され、お客様の求めるものが大きく変わります。そしてそこに今の企業が進むべき道があるのだと思います。

弊社は、これまでの団体旅行の取り扱いに併せて、企業の視察旅行、取分けドバイ、インド、ベトナム、中国などへの専門的視察旅行などのノウハウを蓄積し、より一層、日本企業の国際化のお役に立てるようになってまいりました。また六年前よりスタート致しました海外からの訪日外国人旅行も、中国をはじめ各国からの要人の取り扱いを着実に増やしております。弊社におきましてもこれまでの事業内容を再確認し、伝統を守りつつも、新しい時代にマッチした業務内容であるよう、変革を継続し、今後さらに発展していきたいと存じます。

来年二月一日には、私が会長を務めます「大阪市青年経営者連合会」がホスト役で、全国の青年経営者を大阪にお招きし、「大都市青年経営者交流研究大会」が中之島の中央公会堂で開催されます。大阪企業の活性化の起爆剤になれればと準備に余念のない日々を過ごしております。来る年が皆様に取りまして、今年以上に素晴らしい年になりますよう念願しております。

平成十九年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2007年 盛夏 [水俣の地で学んだこと]

「水俣の地で学んだこと」

暑中お見舞い申し上げます。

前略

製造業や建築関連を中心にやっと大阪の経済が大きく動き出しております。また2007年世界陸上大会が8月から開催されるなど、大阪のポテンシャルが再び高まってきたように思われます。我々は過去の貴重な失敗の体験、例えばバブル経済の精算、大阪市、大阪府の行政の破綻状態、オリンピック招致の後遺症などを常に意識して、今の景気の流れを確かな経済の発展につないでいきたいものです。

昨年、私が相談役を務めます地元の青年経営者団体の視察で熊本県の水俣市を訪問してきました。そして同市に所在する「水俣病資料館」の吉本哲郎館長から直接お話を聞くことが出来ました。水俣病の50年間の歴史は終わることなく、今だに現在の新聞にも時折患者の認定問題などが報道されています。水俣市の経済や雇用が、ほとんどチッソ1社に依存する企業城下町の状況は今も50年前と変わっていません。チッソは戦前、世界3大化学メーカーの一角をなしていたことも、旭化成や積水化学などの名門企業もここから誕生したことも現地で館長から教えていただきました。そして今現在のチッソは薄型テレビの液晶素材の世界2大メーカーとしてトップシェアの地位にあるそうです。この水俣の地で学ぶべきことは多くあります。悲惨な大事件がなぜ取り返しのつかないところまでいってしまったのか。そのときの経営判断は?問題を知っていた従業員たちは?行政は?当時の本当の事情は教科書や新聞報道でなく、現地でしか学べないことも多くあります。

この1年間に発生した大手企業の事件は数え切れぬほどあります。メーカー、食品、サービス業などあらゆる分野で、安全や健康や生命にかかわる大きな問題が発生しています。今ほどコンプライアンス(法令順守)やCSR(企業の社会的責任)が問題になったことは、かつてありません。過去の失敗こそ大きな財産です。「歴史は繰り返す」といいますが、悲惨な事故は繰り返してはいけません。企業経営者はもとより、企業で働くすべての人が水俣などの事件から学ぶことが必要です。そして最近はこの地に中国やタイなどから視察に訪れる方がふえてきています。現在発展途上の国々では、生産至上主義を長年続けてきた為に環境汚染は大きな問題になってきております。もはや、環境問題は1国の問題ではなく、地球全体の問題であります。日本で発生した、人間の愚かなる地球破壊の実験として、広島・長崎の原爆だけでなく、水俣をも世界に伝えていきたいものです。

我々は、社員意識を高め、企業の視察旅行や、海外からの日本視察など、自分たちが仕事を通して出来る社会への貢献や責任をしっかりと認識し、日々の業務に精進していきたいと念願しております。

本来なら、お伺いさせていただき、平素のご用命の御礼とご挨拶を述べさせていただかなければなりませんが、日々の雑務に忙殺されております。ご無礼をお許しください。

暑さ厳しい折、くれぐれもご自愛頂きご健康でご活躍くださいませ。

草々

平成十九年 盛夏

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司