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2017年 師走のご挨拶

年末のご挨拶

前略 貴社、貴会におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

本年十一月中旬より沖縄県糸満市にあるリゾートホテル「サザンビーチホテル沖縄」に、当社関連会社のイルミネーション工房(有限会社ライフクリエーション)の業務の為、十日間滞在いたしました。旅行業界人ではない立場での出張でしたが、関係者としてその顕著な訪日外国人の増加ぶりを改めて肌で実感いたしました。

ひっきりなしにホテルに到着してくる大型観光バスのほとんどが台湾、韓国、中国、香港からの団体客が中心。その他の国や日本人はとても少なく感じました。それもそのはず、台湾の台北(桃園)国際空港から那覇空港へは日系LCCのピーチエアー、バニラ航空に加え、台湾資本のタイガーエアー台湾、エバー航空、チャイナエアラインの三社、計五社がそれぞれ毎日運航し、台北以外では台中、高雄からも各二便が就航しています。韓国のソウルから那覇へは、大韓航空、アシアナ航空に加え、韓国資本のLCC、ジンエアー、イースター航空、チェジュ航空、ティーウェイ航空の計六社が毎日運航、ソウル以外にも釜山から週十七便、大邱(テグ)から週八便が就航中です。中国からは、上海から毎日三便が中国東方国空と吉祥航空が就航しており、北京、南京、天津、杭州、成都の各都市から週十二便が就航しています。また、香港からは毎日三便が就航しています。沖縄では最も東アジア諸国に近いという地の利を生かした経済発展が進んでいます。

これら隣国にとって、飛行時間が短くLCCの割安航空運賃により、手軽に日本を訪問できるということで沖縄旅行は今、ブームになっています。東京や大阪の経済人からみればインバウンドというと経済的にはまだ「おまけ」位に考えている方も多いかもしれませんが、沖縄にとってインバウンドはすでに基幹産業であり沖縄経済を大きく支えています。また、インバウンド需要の増大の為、インフラなど建設、土木、電気などの工事が活況で人手不足が深刻な問題です。少し前までは高い失業率が長年続いてきましたが、状況は一変しています。

我々は沖縄というと、まず基地問題を頭に浮かべます。またそれに伴う補償金や補助金、「おもいやり予算」など、どちらかというと沖縄という「コスト」を国が支えているというイメージを本土の多くの人が持っていると思われます。しかし今後沖縄は東アジアの国際的な文化、経済の交流拠点として益々発展し、日本全体にも大きく貢献していくことが期待されます。本来なら万博などの国際イベントを積極的に誘致するよう国も努力すべきです。

独自の文化と歴史と持った一つの民族であったハワイ(王国)がやがてアメリカに吸収されていったように沖縄(琉球王国)も日本に吸収されていきました。その経緯や背景は違うものの、現在は自国民というよりは世界中の観光客からの訪問によって大きな経済効果を上げている点も類似しています。ナハマラソンもホノルルマラソン同様、三万人の参加者の規模にまで発展しています。世界中の人たちにとって永遠の楽園、究極のリゾート地であるハワイをお手本としその「アジア版」のように発展できればと期待しています。

何かと慌ただしい年末の時節ですがご自愛頂き、よいお年をお迎え下さい。 草々

平成二十九年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2017年 盛夏 [加計学園問題と地方創生を考える]

加計学園問題と地方創生を考える

 

暑中お見舞い申し上げます

貴社益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。また、平素はご用命を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、ヨーロッパやアメリカで保護主義化やテロなどの政情不安、対立、分断などの問題が深刻化しておりますが、幸いにも日本は安倍内閣によって国内の平安が保たれてまいりました。そんな中でにわかに発生した森友学園、加計学園問題によって国民の支持を失い政権が揺らぐことがない様、安倍首相には一強体制に驕ることなく誠実な政権運営を願うばかりです。

近年、東京を訪問する度に、電車、駅、街中などでやたら大学の広告を目にするようになりました。現在、東京都だけで、百三十八校の四年制大学があるそうです。この数は二~四位の大阪、愛知、兵庫の合計に匹敵します。また対人口比大学数一位の京都は三十一校で、全国平均の三倍近くなります。少子化が加速しているにもかかわらず過去二十年間すさまじい勢いで大学は増え続け、今では全国の大学数は七百七十九校で、半分以上の大学は定員割れになっているようです。半数以上二十九県の大学数は十校以下であることを考えれば、地方から主要都市への若年人口の集中は当然の帰結のように思えます。

現在問題にされている、加計学園(岡山理科大学)の獣医学部新設問題はマスコミと野党によって政局化され安倍政権を揺さぶっております。しかし予定大学・学部は、飽和状態の都市圏への新設でもなく、定員割れの多い経済学部や文学部…などでもありません。大学数も七校しかない愛媛県に、口蹄疫や鳥インフルエンザ以降、産業動物獣医師の不足が指摘されてきたにも関わらず、日本獣医師会(犬猫病院開業者組織)+農水省+族議員の既得権益が絡み、文科省が認可申請を五十二年間受け付けなかった獣医学部を誘致するということですから、まさに「岩盤規制」突破による地方創生の為の国家戦略の実践といえます。

TPPによる農産物自由化に伴い、グローバル市場で知名度があり品質的にも圧倒的国際競争力のある「和牛」を海外へ輸出するための動きがいくつかの自治体で始まっています。私が副理事長を務めます、NPO日本ハラール協会(JHA)では、兵庫県三田市の畜産センターのハラール認証を行い、中東・イスラム圏へ向けての輸出体制を整えています。また関東の某自治体においてはハラール食肉専用工場の建設にむけ県と共にJHAがプロジェクトを推進しています。美味しい和牛を武器に、畜産・食肉産業は閉塞的な内需型産業から将来有望な輸出産業に成り得る可能性を持っています。

獣医学部は、愛媛県はおろか四国内にゼロという状況で、県と今治市が一体となり二〇〇七年から国や大学に対し誘致活動を積極的に行ってきたといいます。安倍政権前の小泉政権からの取り組みです。マスコミは国民に誘致決定への「便宜供与」「不公平な決定」「安倍政権の独裁」といった印象を国民に煽り立て、政権への不満を募らせることばかりに熱心です。都市への若年人口の集中の是正と地方創生、畜産業のグローバル市場への取り組み、自治体の受入れ体制などを考えたなら今回の誘致は否定される理由はありません。

都市圏の獣医学部卒業生の多くは都会での動物病院の開業を目指す学生が中心です。今回愛媛県へ誘致される獣医学部が感染症対策など畜産農家を支え、地方創生に貢献してくれる公務員獣医師の育成と産官学連携の中心的な大学の誕生であるなら、そして近い将来、畜産が輸出産業となる為の重要な役割を担う大学となれば、国家戦略特区による安倍内閣の大きな功績といえるのではないでしょうか。

暑さはこれからが本番です。何卒御自愛頂き、ご活躍されますことを祈念申し上げます。

平成二十七年 盛夏

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2016年 師走 [インバウンドと地方創生]

インバウンドと地方創生

 

年末のご挨拶

前略 

貴社、貴会におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

二千十六年は欧米において大きな政治的転換期となりました。言うまでもなく、イギリスのEU離脱とアメリカの次期大統領にトランプ氏が決まったことであります。グローバル化という世界の潮流に乗れず恩恵を受けることのできない人々や移民受け入れに対する不安を持つ人たちの民意が強く反映した結果と言えそうですが、日本においても今後これらの保護主義的な考えが広く蔓延してくることが懸念されます。

私事ですが、一番下の娘がシアトルのワシントン州立大学に留学中で、現地で得た単位はそのまま日本の在学中の大学で有効になる制度のようです。同じクラスにはアジア各国からの学生が多く、サウジアラビアからも多くの学生が留学しているようです。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどではこれまでも積極的に留学生の受け入れを行ってきました。多くの家庭ではホームステイの受け入れを大切な収入源として積極的に行ってきました。最近では費用の安さを武器にフィリピンが積極的にアジア学生に対して留学を売り込んできています。昨今、日本でも訪日外国人に対する民泊が合法化されたところですが、諸外国ではずいぶん以前からこういった形の民泊が広く普及していました。

日本におけるインバウンドツーリズムの恩恵は、まだまだ東京、大阪、京都といった大都市や著名観光施設が中心で、宿泊も都心のホテル、ビジネスホテルが高い稼働率を維持しています。しかし地方都市などではまだまだその恩恵を十分に受けているとはいえません。

フィリピンの語学留学のように、日本の地方にもその強みを生かした集客方法はまだまだあるように思います。観光だけにとらわれず、滞在し、消費してもらう為の魅力あるコンテンツを産官学で造成していただきたいものです。例えば地方の大学と優良企業が提携して、働きながら日本の大学で学べる制度を確立する。地方大学の学生確保と企業の労働力確保を同時に叶えるような制度であるとか、廃校を利用して日本語の語学スクールと併設の看護、介護専門学校を自治体主導で開設するなどです。

ITの世界においてはアップル、マイクロソフト、グーグル、アマゾン・・・とアメリカに大差をつけられていますが、例えば介護などでは人材不足、省力化のためのITやロボットの活用が実用化し、世界から引き合いが来ているようです。下腹部につけた超音波センサーによって排尿が近いことを介護者のスマホに知らせる機能なども実用化されており、これらのジャンルでは日本は最先端を走っていると聞きます。少子高齢化の問題はいずれ多くの国が直面する問題です。その点からも、これらの技術は、日本の介護事業者や病院の生産性を高めるだけでなく、諸外国から大いに学びに来てもらいたいものです。

人の交流によってお互いにメリットを享受する。世界主要国が保護主義に向かおうとしている今、グローバルを推進するリーダーシップを日本が担う時が来たように思います。

寒さが厳しい折、ご自愛いただきよいお年をお迎えください。 

早々

平成二十八年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2016,7,1ALL 社長松井による季節のご挨拶
2016年 盛夏 [伊勢志摩サミットと日本の国際集客コンテンツ]

伊勢志摩サミットと日本の国際集客コンテンツ

 

ご挨拶

五月二十七,二十八の二日間で開催された伊勢志摩サミット(先進国首脳会議)は、厳重な警備の元、心配されたテロなども発生せずに無事終了いたしました。

開催地の伊勢志摩の風光明媚な景観が海外のメディアで紹介されたことは、過去の開催地、洞爺湖、沖縄に続き、日本の観光振興においても大きな意義があったように思います。

今回の会場である志摩観光ホテルは、天皇陛下が過去五回も宿泊されており、食事やサービスの質はもちろん、要人の警護という点でも優れていました。また、レストランの総料理長の樋口宏江さんが女性であることも、今回のサミットのテーマの一つであり、また安倍政権の推進する「女性が輝く社会の実現」を意識した会場の選択の結果であったと思います。

各国首脳と関係者に提供されたワーキング・ディナー、ランチ(会議での食事の為、晩餐会とは言わない)では、鮑、伊勢海老、松阪牛、伊賀牛など地元の素材を使ったフレンチが提供されました。もちろん日本の食材の豊富さ、日本のフレンチのレベルの高さを大いにアピールできたことも素晴らしいのですが、今後はこのような世界の要人の集まる公式の会食の場において是非、本格的な和食を提供し世界に知らしめて頂きたいと思います。二〇一三年に和食が世界無形文化遺産としてユネスコに登録されたのですが、それで目的が達成されたかのようで、何のためにその活動を行ってきたのか、それ以降の国や関係団体の動きが見えてきません。日本での最高のおもてなしの場である宮中の晩餐会においても、提供される料理はフレンチと決まっているようです。国が海外に向けて日本の食文化の素晴らしさを世界にアピールする姿勢をもっと前面に出していくことが望ましいと思います。

この数年、弊社のインバウンド事業の活動や、 NP0法人日本ハラール協会の活動を見て、行政や関係団体から講演を依頼されることが増えてきました。本年度も、(一社)日本ホテル協会、(一社)全国日本調理技能士会連合会からの要請で講師を拝命致しました。その際に和食のハラール化、グローバル化によって、外食産業、食材、調味料会社の海外進出などに大きなチャンスが出てくるということ、そして国や行政の公式行事などでは、できるだけ会食には和食を提供することの重要性について述べさせて頂きました。

和食、地震・津波対策、原発、高齢化対策や施設…日本には留学生やビジネスマン、政府関係者にとっても学ぶべき点や視察・研修すべき施設などが数多くあります。安倍内閣の訪日外国人増大の新たな数値目標である「二〇二〇年までに四千万人」を達成する為には従前の物見遊山の観光資源だけでは不可能です。社会人の研修などの学びのコンテンツをプログラム化して海外に向け提案していくことが目標達成の鍵になるのではないでしょうか。

弊社では今年四月より、PHP研究所との共同事業として、海外のビジネスマンを対象とした松下幸之助の経営思想を学ぶ研修プログラムを発表致しました。今後も日本独自の優れた集客コンテンツを造成し、わかりやすく海外に紹介して訪日客の増大に寄与していきたいと思います。

暑さ厳しい折、ご自愛頂き御事業がご発展されますことを祈念いたします。

平成二十八年 盛夏

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2015,12,4ALL 社長松井による季節のご挨拶
2015年 師走 [過去15年間の日本の観光政策]

過去15年間の日本の観光政策

 

年末のご挨拶

政府は十一月九日、訪日外国人観光客の増加に向け、受け入れ態勢の拡充を検討する「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」の初会合を首相官邸で開き、議長に就任した安倍首相は、「二〇二〇年に訪日外国人を二千万人に増やすという従来の目標は、通過点だ。」と述べ、さらに上を目指していく考えを示されました。また、「東京から大阪というゴールデンルートだけでなく日本各地の魅力と世界のニーズを結び付けていく」と強調されました。

当社がインバウンドツーリズムを開始した十五年前は国や行政もまったく閉鎖的でした。受け入れのビザ取得の為、国会議員や地方議員、関係団体に懇願して回った当時を思い起こすと隔世の感があります。現職総理大臣の発言に「ハラール」「ゴールデンルート」などが含まれることなど、当時はまったく予想すらできませんでした。二〇一四年に外国人観光客が日本滞在中に支出したお金は二兆円を超えています。今後、官民を挙げて大いに取り組みを強化し、地方創成の原動力にしてく為、知恵を絞り、汗をかいていかねばなりません。

一般家庭や、マンションの空き室を旅行者に貸し出す、「民泊」を一定の要件で認定する制度が始まりました。現在はまだ法的要件を満たしていない例が大半でありますが、すでにインターネットを介して世界中で、そして日本でも急速に広がっています。この民泊に法的なお墨付きを与えるのが特区条例です。その先陣を切ったのは大阪府議会で、本年十月二十七日に可決され、早ければ来年三月頃から申請の受付を開始する予定です。また東京都大田区も近く区議会に条例案を提出し、早ければ来年一月から宿泊できるようにする予定です。

当社でも二〇一一年~二〇一二年にかけて、「ムスリムフレンドリーゲストハウス」という宿泊施設を運営しておりましたが、法的問題をクリアできなかったので撤退をいたしました。しかしこの経験によって海外からのムスリム観光客のニーズを十分に理解することができましたので、合法的民泊運営につき、今後意欲を持って取り組んでいきたいと考えています。  

二〇二〇年の東京オリンピックを待たずして、来年の三重県賢島で開催される「伊勢志摩サミット」など、今後様々な国際的なイベントや学会などが我が国で予定されています。その意味でも今後ますますインバウンドツーリズムが担う責任は大きくなってくると予想されます。当社の社業はもちろんのこと、関係団体の特定非営利活動法人日本ハラール協会の活動を通して訪日外国人のためのインフラ整備などに大いに努力していきたいと思います。

少し以前から交流のあった、早稲田大学の桜井啓子教授から依頼され、岩波新書から発売されました、「イスラーム圏で働く」発刊にあたり、私の稚拙なエッセイを十数ページ寄稿させていただきました。御笑覧いただければ幸いです。

末筆ですが、日頃のご無沙汰をお詫び申し上げ、皆様のご健康とご活躍をお祈りしております。

よき新年をお迎え下さい。

平成二十七年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2015,9,18ALL 社長松井による季節のご挨拶
2015年 盛夏 [大阪都市構想と国際観光プロモーション]

大阪都市構想と国際観光プロモーション

 

拝啓

盛夏の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

二〇十五年五月十七日に行われた「大阪都構想」の賛否を問う歴史的な住民投票は、僅差の結果反対が賛成を上回り、大阪都構想は廃案となりました。しかし、市民の約半数が賛成であったこと踏まえ、府政・市政の諸問題の改革に取り組んで頂きたいものです。今回の争点の目玉であった大阪府と大阪市の二重行政解消は、他の多くの地方都市でも大きな問題であります。私が理事を務めております「NPO法人日本ハラール協会」は、マレーシアやインドネシア、中東といった地域から多くのイスラム教徒の観光客を受け入れるための日本国内の食事環境の改善や礼拝場所の設置の指導などをおこなっておりますが、ほとんど同じ内容のハラール関連のイベントやセミナーを、県と市の両方から同時期に依頼いただき、別々の会で講師を務めたことが数回ありました。過疎と人口流出に歯止めをかけ、地方再生・創生の為、県と市は訪日外国人観光客招致に一体となって心を合わせ、知恵を出し合って取り組まなければならないのに、互いのメンツにこだわり、ひどい場合は足の引っ張り合いに近いような状態で、結局大きな成果が上がらないという事例も見受けられます。今回の大阪の選挙結果如何によっては、全国のこういった二重行政の無駄を解消する機会となっただけに、大阪の結果には心中複雑な思いがします。何はともあれ、在阪企業は、関東はもちろん、全国そして世界を市場として活動していかなければ、関西の地盤沈下の中でじり貧を避けて通れないのではないでしょうか。

現在、日本ハラール協会は訪日外国人観光客(インバウンドツーリズム)における、シンクタンクとして様々な提言やレクチャーを、定期講習会をはじめ業界団体、行政や国(国土交通省、観光庁、日本政府観光局)などへ行っております。またミヤコ国際ツーリストはマレーシア国内向け観光プロモーションのテレビ番組の製作事業の総合サポートなどを日本政府観光局の委託により、広告代理店との協業にて数多く行っております。

昨年の訪日外国人の国内の消費額は二兆円を超えました。インバウンドツーリズムが日本の基幹産業となるべく着実に成長していることが、我々の最大の喜びであります。

本年七月中旬より弊社東京営業所が東京都中央区日本橋にオープンいたします。

中心的な事業は、訪日外国人観光客の成田空港受け入れ、都内・関東エリアの旅程管理業務であります。また、最近増えてまいりました日本政府観光局関係の事業サポートなども担ってまいります。

一歩一歩、着実に弊社が実績を積ませていただいておりますのも、ひとえに皆様方に常日頃ご愛顧頂いているお陰と感謝いたしております。

暑さ厳しき折、皆様におかれましても、ご自愛頂きさらにご活躍されますことをお祈りいたしております。

敬具

平成二十七年 盛夏

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2014,12,1ALL 社長松井による季節のご挨拶
2014年 師走 [外国人との共生社会を目指す]

外国人との共生社会を目指す

 

前略 

貴社、貴会におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

今年を振り返りまして特に顕著な変化を感じましたのは、東京、大阪、京都などの都心部は勿論のこと、北海道や岐阜、長野などの地方都市においても多くの訪日外国人観光客を目にするようになったことであります。弊社におきましても社業として我国のインバウンドツーリズムを牽引してきたという自負をもって日々の業務を行っているのですが、特にこの一年は当事者である我々自身も急増する訪日客の実情とそれに対する世間や行政の期待、マスコミの注目の高さなどに戸惑いすら感じる状況となっております。

観光客だけでなく、街中において外国人が働いている姿を目にする機会が増えてきたように思います。旅行業を営む弊社や、私が役員を務めます「NPO法人日本ハラール協会」にも就職を希望する外国人からの問い合わせが増えております。若年労働者が不足している日本において、そしてグローバル化を急ぐ企業においてはなおさら外国人雇用を積極的に取り組んでいくことが不可欠となってきています。

日本が直面している困難な問題の解決策として、グローバル化の波をうまく利用している例があります。少子高齢化と過疎・空洞化の状況で多くの地方では応募者不足で経営すら危ぶまれている大学が多い中、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学や、秋田県の公立大学である国際教養大学などは、グローバル人材育成という点でユニークな制度と学風を背景に多くの優秀な学生を集め、地方の活性化に貢献しています。たとえば学生や教員の半数を外国人としている点や日本人と外国人が共生する学生寮を運営する、あるいは英語での講義を多くすることや在学中に留学することを卒業条件にするなどの取り組みであります。今後これらの大学から多くの国際感覚に優れた日本人や日本語を熟知し、日本文化を理解した外国人が日本社会で活躍してくれることが期待されます。

日本国全体や企業においてグローバル化は必然の流れでありますが、日本国民にとって、それは大学受験であれ就職の採用試験であれ、日本国内において熾烈な国際競争が行われるということであります。正社員だけでなくアルバイトなどの非正規雇用においてもしかりです。先日、私の親族が経営するコンビニエンス・ストアで、ベトナム人の学生を雇用したところ、他の日本人に比べてもはるかにまじめで誠実である為、人員調整の際、かわりに遅刻しがちな経営者の息子をやめさせたという笑えない話がありました。

来る2015年、東京オリンピックまであと五年という年にあたり、国や行政は様々なグローバル化施策を検討しているようです。国民一人一人が「世界の中の日本」という意識を強く持つことが望まれます。

皆様方のご健勝と来る年がすばらしい年でありますことをご祈念申し上げます。  

草々

平成二十六年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2014,8,1ALL 社長松井による季節のご挨拶
2014年 盛夏 [グローバル社会で生き残る日本企業]

グローバル社会で生き残る日本企業

 

拝啓

大暑の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。また、平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

今年の夏は世界中がワールドカップブラジル大会で大いに盛り上がり、ドイツが圧倒的な強さで優勝し、幕を閉じました。

日本代表チーム「ザックジャパン」は予選リーグの突破が叶わず敗退してしまいましたが、残念ながら実力差をまざまざと見せつけられた気がいたします。もっとも、スペインやポルトガル、イングランドなどの強豪チームですら早々と敗退していくような事が起こるのですから、日本が本番で勝ち抜いていく事は至難の技なのでしょう。それにしても世界の強豪チーム同士のゲームを見ると、そのプレーの正確さ、力強さ、スピード、大胆さ、集中力、突破力…何もかもが日本チーム以上のものがあり圧倒されてしまいます。開催前、そして開催中も再三選手達の口から発せられた「自分達のサッカー」が出来なかったのは、言い換えれば自分達の思い通りにさせてもらえなかったという事であり、それもまた実力が及ばなかったという事なのでしょう。しかし個々の選手は、ヨーロッパで堂々とプレーをしている選手が何人もいるのですから、チームとしての総合力を高める事が次の大会への課題とも言えそうです。

我々企業人は、今回のワールドカップから多くの事を学んだように思います。一つは世界市場で通用する為には世界規準でものを考え、戦い方、組織作りを検討しなければなりません。決して日本人だけの自己満足だけでは世界に通用しません。また自分達の強みと弱みを理解してその強みをどのように実務で生かしていくかが大切だということであります。

ザッケローニ氏は今回で監督を退任されますが、過去においてはトルシエ、オシム、ジーコなど外国人監督を採用してきました。もちろん日本サッカー界にも優秀な日本人監督は沢山いるのですが、世界と戦って勝ち抜いていくためには現状では外国人監督にお願いせざるを得ないようです。実業界でもリーダーの指導力、アイディア、先見性などの点で外国人社長が選任されているケースが目立ってきました。日産のゴーン氏を筆頭に、三菱自動車のロルフ・エクロード氏、武田薬品のクリストフ・ウェバー氏、オリンパスのマイケル・ウッドフォード氏等々であります。もはや社員や幹部だけでなく、トップすら外国人が当たり前という時代がやってきているようです。その意味でも、日本人と外国人が共に働き、広く世界市場を相手に企業活動を行っていく事をこれからの企業の標準モデルとしていかなければ、グローバル社会で日本企業が生き残っていけなくなるように思います。

弊社におきましてもマレーシア人、シリア人などの外国籍社員が従事し、また本社ビル内の弊社系列組織では、インドネシア人、エジプト人、フランス人などが従事しており、日々世界中の皆様とコミュニケーションを交わしております。

これからもグローバル社会で、皆様方と共により一層の発展をしていけるよう増々精進努力をしてまいります。

今後ともより一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

謹啓

平成二十六年 盛夏
株式会社ミヤコ国際ツーリスト    
代表取締役 松井秀司

2013,12,1ALL 社長松井による季節のご挨拶
2013年 師走 [天災と東京オリンピック招致に思う]

天災と東京オリンピック招致に思う

 

拝啓  

益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。  

師走に入り急激に寒さがまして参りました。あれだけ例年以上に酷暑が続いたことがまるで嘘のようです。 また台風など天災に苦しめられた一年でした。そして日本だけでなく世界各地で竜巻や水害などの被害が甚大な年でありました。 自然の猛威だけは人間ではどうすることもできない神の領域であると、まざまざと思い知らされたように思います。

国を上げての防災の取り組みは、我々日本に暮す者だけではなく、今後日本を訪れる方々への安心安全のメッセージを伝える意味でもとても重要になってきます。特に毎年発生している台風によって、今年のように多くの死者が出ることは、訪日外国人に対しても大きな不安要素となります。是非来年は、台風による死者ゼロを実現したいものです。

東京オリンピックが決定されたことはアベノミクスに加え、大いに日本の経済を活性化しております。これを単なる特需ではなく、日本にとっての新たなるグローバル化への転機として捉え、全国民が取り組んでいく必要があると思います。オリンピックで日本を訪れた外国人の多くの方々が日本の素晴らしさを納得し、日本人やメイドインジャパンを敬愛してくれる機会となることを願います。 しかし本年十一月に起こった国内の一流ホテルでの一連の食品偽装、メニュー偽装のニュースはすでに海外にも伝えられており、それらが外国人の来日意欲に水を差すのではと懸念されます。

特に食に関する宗教的な戒律の厳しいイスラム教徒にとって今回の食品偽装問題は、とても気になるところです。 東北大震災の際、配給される水の順番待ちや避難所での生活などの日本人のモラルの高さが海外でも話題になりました。また、オリンピック招致のプレゼンテーションの際、我が国がアピールしたのは日本の安全性や国民のマナーやおもてなしの心でした。

しかし、今回の食品偽装の問題の本質は、日本人が組織的な詐欺行為を行う傾向があるということと、売上至上主義が日本企業の体質にあるということです。残念でありますが、問題は単なる偶発的なものではなく、根深いところにあるようです。

今回のプレゼンテーションで、「東京で財布を落としてもそのまま戻ってきます・・・」旨のアピールもありました。はたして現在の日本人は平均的にそれほどモラルが高いと言えるでしょうか。あのプレゼンを聞きながら首をかしげたのは私だけではないと思います。これを機にこれらのプレゼンのスピーチが嘘偽りでないよう、日本人は高い自尊心とモラルを持ちたいものです。 家庭でお迎えする来客であろうとも訪日外国人であろうとも食の提供は、「おもてなし」の基本です。その食について、この国の超一流といわれるところが嘘ばかりであったことを猛省し、信頼の回復に努めて行きたいものです。

おりしも日本食が世界無形文化遺産として登録されることが確定した年でもあります。そしてこの露呈された日本の汚点が日本食と外国人おもてなしの新たな原点となることを願います。 皆様方にとって来年が平安で充実した年となりますよう祈念致しております。

敬具

平成二十五年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト       

代表取締役 松井秀司

2013,8,1ALL 社長松井による季節のご挨拶
2013年 盛夏 [ジャパンブランディングと留学・ホームステイ促進]

ジャパンブランディングと留学・ホームステイ促進

 

拝啓 益々御清祥のこととお慶び申し上げます。

この一年間で約二十円前後の円安が実現した結果、多くの輸出産業が追い風を受け、景気回復をさらに促進しているようです。弊社が行っている海外からの訪日観光客の取り扱いも、この円安の恩恵を十分に享受し、この半年の業績は予測以上に好調に推移しております。もちろん根本的な原因は、アジア諸国の中間所得層、富裕層の増大であることは言うまでもありません。正確な数値は公表されていませんが、日本人観光客がアジア諸国で消費している額とアジア諸国からの訪日観光客が日本で消費している額を比較する、いわゆる旅行収支(貿易外収支の一部)は、既に黒字に反転しているのではないかと推測されます。これが事実であれば、歴史的にも大きな意味のあることで、これからの日本経済に大きな活路を示していると思われます。とりわけ大きな伸びを示している国は、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアといった国々です。これは中国、韓国からの訪日客が減少していることと共に象徴的な傾向と言えます。

彼らは、この国で膨大な消費活動を行い、納税をしております。少子化による国内市場の縮小を食い止める最大の有効的方策は訪日観光客の促進であると考えます。単に訪日観光客の取り扱いは、旅行業界、観光業界だけの問題ではありません。多くの産業に関わる、将来の日本の基幹産業になりうる可能性を秘めたジャンルという位置づけが必要でしょう。 一般的な観光だけではなく、留学、ホームステイ、文化交流などの促進は、世界中の親日派、知日派を増やし日本の友好国を増やしていく大きなチャンスに他なりません。また彼らと接する日本人も、居ながらにして国際感覚を身につけることができます。このことの持つ意味と重要さに国や行政担当者、さらには一般国民の理解と注意を呼び掛けていきたいと考えています。これは長年、訪日外国人入国者数の一位、二位であった中国人、韓国人の日本に対する意識や友好性を見るにつけ、旅行業界、観光業界に従事する人たちは大いに反省すべき点であると思います。

今後の訪日外国人に対する友好的なホスピタリティは、これらに従事する人達はもちろんのこと、彼らと接する全ての日本国民に求められることであります。それによって、彼らの日本人、日本国、日本企業に対するイメージが形成され、確立され、それが今やネットやフェイスを通じて延々と続く伝言ゲームのように世界中に伝播していきます。

これからのグローバル経済の進展を考えるにつけ、メイド・イン・ジャパンが今後も世界市場で売れていくためには、「ジャパン」の強固なブランディングが必要と言われます。しかし表面的な広告代理店的手法によるイメージ戦略より実際にジャパンを体験した、友人の生の声の方が、遙かに影響力があります。今や全ての日本国民がジャパンを背負った国際人となることが求められています。世界に誇れる日本の最大の観光資源は、日本人自身であるかもしれません。

国際的な政治、経済の諸問題は山積し、日本を取り巻く状況はとても厳しいものがあります。しかし、グローバル化の進展は止まることなく、近年はさらに加速度を増してきています。弊社も、今や重要な事業として訪日外国人観光客取扱いを位置づけ、この分野においては旅行業界をリードしていかなければなりません。日本のおもてなしの精神をモットーに、社員一同、責任と自覚を持って社業に取り組んでまいります。 本来ならお伺いして親しくご挨拶させていただきたいところですが、相変わらず日々忙殺され、叶わぬ点をお許しください。夏風邪などご注意、ご自愛いただき益々ご活躍されますようお祈り申し上げます。

敬具

平成二十五年盛夏

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司