ニュース / メディア情報

2007年 師走 [弊社業務内容の変革]

弊社業務内容の変革

企業の社会的責任(CSR)や法令順守(コンプライアンス)が今ほど問題になった年は、これまでになかったのではないでしょうか。問題の発生している企業は、いずれも各業界の名門や老舗といわれる上場企業やブランド力のある企業ばかりです。いったい日本の企業はどうなってきたのでしょうか。

アメリカで発達した近代経営の手法、システム、考え方が日本の企業経営にも多く導入されてきました。その結果、生産性の向上など多くの成果が在るものの、企業経営者にも、労働者にも負の面の意識変化が出てきたように思われます。各企業は、いくら時代が変わろうとも守るべき創業の理念や経営のポリシーをもう一度見つめ直さなければならない時期なのでしょうか。また併せて時代とともに事業内容、サービス内容、製品の内容などを大胆に変革していかなければなりません。保持すべき伝統と変革のバランスが企業経営の鍵になるのではないかと思います。

旅行業界におきましては、長年「キャリアー」と呼ばれる運輸機関(鉄道会社・航空会社・船会社など)の代理店として、広く国民の旅行やビジネスの為の切符類の予約・流通システムを担って参りましたが、インターネットによる予約システムの普及や「チケットレス」により、それらの業務は「業」としては既に成立しなくなってきております。また旅行代理店にとりましてはいずれ時を待たずして、パッケージツアーなどの取次ぎなども切符類と同様に我々の仕事ではなくなっていくでしょう。時代の変化の中で流通や販売方法が変革され、お客様の求めるものが大きく変わります。そしてそこに今の企業が進むべき道があるのだと思います。

弊社は、これまでの団体旅行の取り扱いに併せて、企業の視察旅行、取分けドバイ、インド、ベトナム、中国などへの専門的視察旅行などのノウハウを蓄積し、より一層、日本企業の国際化のお役に立てるようになってまいりました。また六年前よりスタート致しました海外からの訪日外国人旅行も、中国をはじめ各国からの要人の取り扱いを着実に増やしております。弊社におきましてもこれまでの事業内容を再確認し、伝統を守りつつも、新しい時代にマッチした業務内容であるよう、変革を継続し、今後さらに発展していきたいと存じます。

来年二月一日には、私が会長を務めます「大阪市青年経営者連合会」がホスト役で、全国の青年経営者を大阪にお招きし、「大都市青年経営者交流研究大会」が中之島の中央公会堂で開催されます。大阪企業の活性化の起爆剤になれればと準備に余念のない日々を過ごしております。来る年が皆様に取りまして、今年以上に素晴らしい年になりますよう念願しております。

平成十九年 師走

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司

2007年 盛夏 [水俣の地で学んだこと]

「水俣の地で学んだこと」

暑中お見舞い申し上げます。

前略

製造業や建築関連を中心にやっと大阪の経済が大きく動き出しております。また2007年世界陸上大会が8月から開催されるなど、大阪のポテンシャルが再び高まってきたように思われます。我々は過去の貴重な失敗の体験、例えばバブル経済の精算、大阪市、大阪府の行政の破綻状態、オリンピック招致の後遺症などを常に意識して、今の景気の流れを確かな経済の発展につないでいきたいものです。

昨年、私が相談役を務めます地元の青年経営者団体の視察で熊本県の水俣市を訪問してきました。そして同市に所在する「水俣病資料館」の吉本哲郎館長から直接お話を聞くことが出来ました。水俣病の50年間の歴史は終わることなく、今だに現在の新聞にも時折患者の認定問題などが報道されています。水俣市の経済や雇用が、ほとんどチッソ1社に依存する企業城下町の状況は今も50年前と変わっていません。チッソは戦前、世界3大化学メーカーの一角をなしていたことも、旭化成や積水化学などの名門企業もここから誕生したことも現地で館長から教えていただきました。そして今現在のチッソは薄型テレビの液晶素材の世界2大メーカーとしてトップシェアの地位にあるそうです。この水俣の地で学ぶべきことは多くあります。悲惨な大事件がなぜ取り返しのつかないところまでいってしまったのか。そのときの経営判断は?問題を知っていた従業員たちは?行政は?当時の本当の事情は教科書や新聞報道でなく、現地でしか学べないことも多くあります。

この1年間に発生した大手企業の事件は数え切れぬほどあります。メーカー、食品、サービス業などあらゆる分野で、安全や健康や生命にかかわる大きな問題が発生しています。今ほどコンプライアンス(法令順守)やCSR(企業の社会的責任)が問題になったことは、かつてありません。過去の失敗こそ大きな財産です。「歴史は繰り返す」といいますが、悲惨な事故は繰り返してはいけません。企業経営者はもとより、企業で働くすべての人が水俣などの事件から学ぶことが必要です。そして最近はこの地に中国やタイなどから視察に訪れる方がふえてきています。現在発展途上の国々では、生産至上主義を長年続けてきた為に環境汚染は大きな問題になってきております。もはや、環境問題は1国の問題ではなく、地球全体の問題であります。日本で発生した、人間の愚かなる地球破壊の実験として、広島・長崎の原爆だけでなく、水俣をも世界に伝えていきたいものです。

我々は、社員意識を高め、企業の視察旅行や、海外からの日本視察など、自分たちが仕事を通して出来る社会への貢献や責任をしっかりと認識し、日々の業務に精進していきたいと念願しております。

本来なら、お伺いさせていただき、平素のご用命の御礼とご挨拶を述べさせていただかなければなりませんが、日々の雑務に忙殺されております。ご無礼をお許しください。

暑さ厳しい折、くれぐれもご自愛頂きご健康でご活躍くださいませ。

草々

平成十九年 盛夏

株式会社ミヤコ国際ツーリスト

代表取締役 松井秀司